~不動産用語集~

間取りと設備の用語集

DEN(デン)・・・巣やほら穴を意味する英語を語源とする言葉で、書斎や趣味を楽しむ部屋といった意味で使われる。広さや形の基準は特になく、隠れ家的な用途をもつ部屋を指します。

 

   ・MB・・・電気やガス、水道などのメーターを集め、検針しやすくしたメーターボックスのこと。玄関脇に設置されることが多い。

 

  ・MENS・・・マンションエネルギーマネジメントシステムの略。共用部分や各住戸で消費するエネルギーを端末で「見える化」し、戸別やマンション単位で適切に制御できる仕組みのこと。

 

  ・N・・・納戸のこと。3LDK+Nなどと表記する。季節物や大きな物をしまいやすいが、出し入れに手間がかかりやすい面も。スペースごとに細かな収納を設置する「分納収納」と併記すると使い勝手が高まります。

 

  ・PS・・・給排水のタテ管を通すスペースのことで、「パイプスペース」または「パイプシャフト」と呼ぶ。PSが寝室の近くにあると、早朝や深夜などに排水音が気になる場合もあるので防音対策が欠かせない。

 

  ・S(サービスルーム)・・・建築基準法では住宅の居室は「床面積の1/7以上の採光に有効な窓(開口部)を設けなければならない」とされており、この規定を満たさない

部屋は「サービスルーム」「納戸」などと表記されます。

 

  ・SIC・・・シューズインクローク(シューズインクローゼットともいう)の略。靴のまま入ることができる収納のことで、大型の下足箱として玄関脇に設置されるケースが少なくない。ベビーカーやゴルフバッグなども置けます。

 

  ・WIC・・・ウォークインクローゼットの略。人が入れる収納のことで、内部に棚やハンガーパイプが組み込まれていることが多い。大型の物がしまえるが、物が多いと出し入れしにくくなる場合もあります。

 

  ・WTC・・・ウォークスルークローゼットの略で、出入口が2方向にあり、歩いて通り抜けられるクローゼットのこと。主寝室からWTCを通って洗面室に抜けるなど、身支度の動線をスムーズにできて、便利です。

 

  ・アルコープ・・・マンションでは玄関を外廊下から少し引き込まれて設置するケースがあり、その際に玄関前にできる空間をアルコープと言います。共用部分ですが、ベビーカーなどを置ける場合もあります。

  ・1418/1620・・・浴室のサイズを表す数字で、1418は、140cm×180cm、1620は160cm×200cmという意味。標準的なファミリータイプの住戸では1418が基本ですが、少し広めの住戸では1620のサイズもあります。

  ・内法面積(うちのりめんせき)・・・室内に面した壁の表面で囲まれた床面積のこと。登記簿面積とも言い、各種税金の軽減や特例を受ける要件で用いられる。広告などに記載される壁芯面積より若干小さくなるので、注意が必要となります。

  ・壁芯面積(へきしんめんせき)・・・字の如く、壁の中心から測った面積のことで、パンフレットや広告に記載される面積で、壁の厚さの分、内法面積(登記簿面積)より小さくなります。住宅ローン控除や税金の軽減を受ける方は、登記簿面積50㎡以上というのが、要件になることが 多いので、注意が必要となります。

 

  ・エコガラス・・・2枚のガラスの間に空気層を設けて断熱性を高めたガラスのこと。「Low-Eガラス」とも呼ばれ、夏の日射熱を遮って冷房費を抑えられます。

 

  ・オプション・・・新築マンションや新築戸建で標準仕様に含まれていない設備や仕様のことです。建 物が未完成の場合、用意されたオプションから選べるケースが多いです。原則として分譲価格に含まれていないため、追加費用が必要となります。

 

  ・オープンキッチン・・・ダイニングとの仕切り壁がないキッチン。シンクやコントロールが壁に面した背面式とダイニング側に面した対面式があります。壁で仕切られたタイプは独立型キッチンと呼ばれます。

 

  ・高圧一括受電・・・企業などで一般的な高圧契約によりマンションが電力会社から一括で電力供給を受け、敷地内の変電設備から各住戸へ低圧供給する仕組み。家庭用として一般的な戸別低圧契約より電気代が割安になります。

 

  ・高効率給湯器・・・効率よくお湯を沸かし、燃料費を節約できるタイプの給湯器。排気中の潜熱を回収するガス給湯器(エコジョーズ)や、二酸化炭素を冷媒とするヒートポンプ式の電気給湯器(エコキュート)などがあります。

 

  ・スロップシンク・・・バルコニーなどに設置される底の深い流しのこと。泥のついた汚れものを洗ったり、植木への水やりなどに利用できる。バルコニーでは、お子様プールをす

る際に、あると便利ですね。間取図上では「SK」と表記されるのが一般的です。

 

  ・太陽光発電・・・太陽光で太陽電池が発電した直流電力を、パワーコンディションで交流電力に変換して電気を供給するシステム。マンションでは共有部分で利用することが多いが、各住戸で利用できる物件もあります。

 

  ・太陽光パネル・・・太陽の光エネルギーを吸収して電気に変える装置のことで、太陽電池とも呼ばれます。電池の基本単位をセル、複数のセルをパッケージ化したものをモジュールと呼びます。

 

  ・ディスポーザー・・・生ゴミを粉砕して水と一緒に下水に流す装置のこと。キッチンのシンクの排水口に設置する。専用の排水管や浄水処理槽が必要なため、マンションでは後付

けができないとされています。

 

  ・パントリー・・・缶詰や乾物など常温で保存できる食品などを収納する場所。食品庫とも呼ばれ、一戸建てでは独立したスペースを設けることもあるが、マンションではキッチン脇に棚を設置するケースがある程度です。

 

  ・複層ガラス・・・2枚のガラスの間に空気層を設け、断熱性を高めて結露の発生を抑えたもの。省エネ重視のマンションで設置されるケースが多い。特殊シートを張って日差しを遮るLow-Eガラス(エコガラス)もあります。

 

  ・ポーチ・・・玄関前の共用廊下部分に空間を設け、門扉を設置した部分のこと。共用廊下の通行人との距離が離れるため、プライバシーを確保しやすい。ポーチ部分にプランターなどを置ける場合もあります。

 

  ・リネン庫・・・タオルやバスローブなどの布類を仕舞う収納スペース。洗面化粧室に設置されるのが一般的です。最近はパジャマや下着類も収納できるよう大型化する傾向にあり、入浴のたびに持ち運ぶ手間が省けます。

 

  ・ワイドスパン・・・間口の広い間取りのこと。開口部に面した部屋が多くなり、明るく居住性が高まるとされます。70㎡程度の住戸の場合、窓に面した横幅が7~8m以上ならワイドスパンと言えると思います。

マンション構造・工法の用語集

  ・RC構造・・・Reinforced Concrete の略で、マンションで一般的に採用されている鉄筋コンクリートのこと。引っ張る力に強い鉄筋と、押す力に強いコンクリートを組み合わせて高い強度を確保します。

 

  ・アウトフレーム工法/アウトポール・・・柱を室外に設置し、室内の凸凹を減らして家具などを設置しやすくする工法。また、窓上の梁の厚みを抑えることで、窓を高くできる「扁平梁」が採用されるケースもあります。

 

  ・環境性能表示・・・建物の耐熱性や長寿命対策、設備の省エネ性、敷地内の緑化など、環境に与える負荷を低減させる対策を表示する制度。一定規模以上のマンションに広告などでの表示を義務づけている自治体もあります。

 

  ・逆梁アウトフレーム工法・・・通常は天井の下に設置される梁を上向きにし、さらに梁を室外に出してバルコニーの手すりに利用する工法。室内に梁が出ず、天井までの高さのハイサッシを設置できます。

 

  ・住宅性能表示・・・耐震性や省エネ性、高齢者対策など10項目の住宅性能について、等級などで表示する任意の制度。第三者の評価期間が設計段階と工事段階をチェックし、評価書を交付します。

 

  ・スラブ・・・上下階を隔てる鉄筋コンクリートの床。遮音性を高めるためスラブを25cm前後の厚さとし、内部に空洞を設けて発泡材を充填するボイドスラブを採用する物件も多いです。

 

  ・制振構造・・・建物内に設置したダンパーなどの制振部材で地震エネルギーを吸収し、揺れを制御する構造。強風時の揺れも抑えるので、超高層物件などで採用されるケースが目立ちます。

 

  ・免震構造・・・基礎部分に組み込んだゴム製の免震装置やダンパーなどで建物を支え、地震のエネルギーを建物に伝えにくくする構造。耐震構造や制振構造よりも建物の揺れが小さくなるとされます。

 

  ・長期優良住宅・・・耐久性や維持管理のしやすさなど9項目の基準を満たす住宅。住宅ローン控除の最大控除額100万円アップのほか、各種税金の軽減やフラット35金利の優遇が受けることができます。

 

  ・低炭素住宅・・・省エネ基準に比べ、エネルギー消費が10%以上減らせると認定された住宅。住宅ローン控除の最大控除額100万円アップのほか、登録免許税の軽減やフラット35金利の優遇が受けられます。

 

  ・二重床・二重天井・・・スラブと床・天井の間にそれぞれ空間を設け、給排水管や電線などを通せるようにしたタイプのこと。配管を動かせるので、水まわりを含めたリフォームがしやすくなる。空間を設ける分、遮音等級も高くなります。

 

  ・ハイサッシ・・・バルコニーに面した掃き出し窓は1.8m程度の高さが一般的で、2m前後以上のものをハイサッシと呼びます。窓が大きくなるので、室内が明るく、開放的な印象になります。

 

  ・・・・水平方向で線上に建物を支える構造躯体のこと。柱同士を連結する大梁と、大梁の間の間でスラブを支える小梁があります。最近は逆梁など梁の出の少ない工法が普及しています。

 

 

不動産のお金関係の用語集

  ・頭金・・・住宅価格のうち、購入時に自己資金から支払う金額のこと。住宅価格の2割以上が理想的といわれており、2割以上だと住宅ローンの金利引き下げ幅が大きくなる金融機関もあります。

 

  ・管理費・・・マンションを買った人(区分所有者)が毎月支払うお金。区分所有者全員で構成される管理組合の収入となり、管理会社への業務委託料など建物の維持管理に使われる。

 

  ・元利均等返済・・・住宅ローンの一般的な返済方法で、金利が変わらなければ毎月の返済額も一定。返済当初は返済額に占める利息の割合が大きく、元金の減り方が小さい。

 

  ・繰り上げ返済・・・住宅ローン返済中にまとまった金額を返済すること。繰り上げた分は元金の返済に充てられ、利息を軽減できます。返済期間を短くするタイプと、返済額を軽くするタイプの二つがあります。

 

  ・固定期間選択型・・・借入時に選んだ期間中は金利が固定され、固定期間が終わった時点で再び金利を選ぶタイプ。固定期間は3年・5年・10年など複数あり、期間が短いほど金利が安くなります。

 

  ・修繕積立金・・・マンションを購入してから管理費と一緒に毎月支払い、管理組合が積み立てるお金。長期修繕計画に基づき、エントランスや外壁など共用部分の大規模な修繕費用に充てられます。

 

  ・住宅ローン控除・・・住宅ローンの年末残高の1%相当額が、所得税や住民税から10年間控除される制度。2017年12月までに入居すると、10年間で、最大400万円(長期優良住宅なら500万円)控除される制度です。

 

  ・収入合算・・・住宅ローンを借りる際に、夫婦や親子の収入を合わせて返済能力の審査を受けられる制度。1人で借りるよりも借入額を増やせ、住宅ローン控除も2人で受けることができます。

 

  ・諸費用・・・住宅を購入する際に支払う税金や手数料のこと。主に売買契約時や住宅ローン借入時に必要となり、新築マンション・新築戸建の場合は、物件価格の5%~8%前後の金額が目安となります。

 

  ・全期間固定型・・・返済期間中の金利がずっと変わらないタイプ。変動金利より金利は高めだが、金利上昇リスクはない。フラット35が代表的で、民間ローンでも独自に扱っているケースがあります。

 

  ・相続時精算課税制度・・・65歳以上の特定の父母からの贈与について累計2,500万円まで贈与税がかからず、将来の相続税で精算する制度。住宅資金の贈与は、親の年齢制限がなく、下記の非課税枠も併用できます。

 

  ・贈与税の特例(非課税枠)・・・20歳以上の人が親や祖父母から住宅資金の贈与を受けた場合、 2014年中なら500万円(省エネ性または耐震性の高い住宅は1000万円)まで贈与税がかからない。110万円の基礎控除も併用できます。

 

  ・団体信用生命保険・・・住宅ローンを返済中に借りた人が万が一、死亡や高度障害で働けない身体になって返済不能になった場合、保険金で完済される制度。民間ローンは保険料無料のケースが多いが、フラット35は年払いとなります。

 

  ・年収負担率・・・住宅ローンの年間返済額が年収に占める割合のこと。金融機関では年収に応じた審査基準を設けているが、一般的に税込年収の25%が望ましいと言われております。

 

  ・フラット35・・・住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して扱っている固定型金利の住宅ローン。住宅が耐震性や省エネ性などの基準を満たすと当初金利が引き下げられるフラット35Sが使えます。金利は35年間固定です。

 

  ・変動型・・・低金利だが返済中も半年ごとに金利が見直されるタイプ。金利が上がると利息が増えるが、毎月返済額は5年ごとに見直しされ、上がる場合は直前の1.25倍が上限となる。

 

  ・ローン保証料・・・ローン返済中に万が一返済が滞った場合に備え、保証会社に支払う。借入時に一括で数十万円、または毎月少しずつ払うケースもあります。フラット35や一部のネット銀行は無料となります。

 

  ・瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)・・・不動産売買後に重大な欠陥(瑕疵)が、みつかった場合、売主に対して損害賠償または修繕の請求ができる。

 不動産会社が売主の時、物件の引渡しから2年の間に瑕 疵が見つかると(新築物件の場合は10年間に主要構造部分に瑕疵があった時)、売主がその責任を負うことが義務づけられています。不動産会社の倒産で瑕疵担保責任が保証されないケースがあったため、2009年から、新築物件に対する「瑕疵担保保険」制度が始まっています。